ホット&クール! ローソンのソーシャル・キャラクター戦略 (小池一夫のキャラクター新書)

ホット&クール! ローソンのソーシャル・キャラクター戦略 (小池一夫のキャラクター新書)の詳細

ローソンのキャラクター「ローソンクルーあきこちゃん」や、ローソンオリジナルボーカロイド「あきこロイドちゃん」の生まれた経過や、それをユーザーととも創りあげていく過程が書かれています。キャラクターを核として、そのキャラクターをソーシャル・メディアを通じてユーザーに「いっしょに創りましょう、動かしましょう」と呼びかけて、ユーザーを仲間に引きこむ。そうすることで、ユーザーは他人ではなく、「仲間」「おともだち」になる。キャラクターを通じて、ユーザーとの間に、固い絆が生まれてくる。ソーシャルとキャラクターを別々にではなく、車輪の両輪として活かしていく。なるほど、と思いました。著者の小池一夫氏は「キャラクター」の宣教師ともいうべき方ですが、その持論を惜しげもなく開陳していた前著「キャラクター新論」とは違い、あくまでローソンのキャラクター・ソーシャル活用の事例紹介のための狂言回し、引き立て役に徹していますので、「キャラクター新論」と同様の本を期待していると物足りなく感じるかもしれませんが、本書の圧巻は５章・６章のローソンのソーシャル・メディアとキャラクターの「中の人」と、ローソンとコラボしたコンテンツホルダーの企業の中の人のインタビューだとおもいます。ローソンのソーシャル戦略がどうして、あそこまで成功したのかが、インタビューを読めばよくわかります。仕事でキャラクターを活かしたいと思っている方は、必読だと思います。ライバル会社の人は、急いで買った方がいいですよ。「エヴァンゲリオン」「まどか☆マギカ」「リラックマ」「アイドルマスター」「タイガー＆バニー」などの、ローソンコラボレーションイラストがカラー口絵に入っているので、ファンの人も嬉しいかも。